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ぐっちー

経済学部の大学生です。ゲームをしたり本を読んだりプログラミングをしたりしています。C#とかReactとかGatsby.jsが好きです。

2022年に読んだ小説

2022-12-29

小説

年末ですが同居している父親がコロナにかかって濃厚接触者になってしまったので特に何もできず家でぼんやりしています。年末関係なくぼんやりしているかもしれないけど。

今年読んでおもしろかった小説をまとめておきます。だいたい読んだ順番になっていますが1、2巻は続けて読んだけど3巻は後で読んだみたいなやつは1~3でひとまとめになっています。あんまり覚えてない本とかも載せています。覚えてないけど面白かった記憶だけははっきり残っているので大丈夫です(?

ネタバレがあるので注意してください。

間違ったことを書いているつもりはないですが間違っているかもしれません。ミスがあったら申し訳ない。

読んだ小説

小川一水『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』

ダイオードがゲンドー氏に誘拐されてテラが助けに行って2人でフヨーから逃げ出すみたいなストーリーだったはず。

最後のフヨーから離れる場面だけ記憶に残っていて、それがこの物語の核心なんだよなあと思ったのを覚えている。宇宙を舞台にした逃避行、おもしろいですよ。技術の進歩は未来を行ってるはずなのにそこにある社会はプレモダン的な設定になっているのがなるほどな〜と思う。

白石定規『魔女の旅々 18〜19』

魔女の旅々です。おもしろいけどイレイナさん要素が足りなくて悲しい。しかも2巻続けて。おもしろいんだけれども。

白石定規『リリエールと祈りの国 1・2』

おもしろかったけどリメイク前の設定好きだったのでそれがなくなってしまったのは残念。まあ仕方なし。

入間人間『やがて君になる 佐伯沙弥香について(1)~(3)』

1と2は仲谷鳰感がそこそこあって3は入間人間感が強くなってた印象。まあ漫画の方の時間を抜けたらそう感じるのも不思議ではないとは思う。どうなんでしょう。

佐伯沙弥香の視点で描かれる原作の展開は苦しくて、それを経験した上での大切な人との新しい出会いは温かくていい感じでした。

入間人間『私の初恋相手がキスしてた1〜3』

最高に苦しくて本当にいい。読んでくれ。

悪い女を好きな女を好きになった主人公が自分の居場所を他人に求めようとして、でも勇気が足りなくて何もかもが手遅れになりながら苦しむお話。最後は自分の額で自分の居場所を見つける。

『安達としまむら』と同じ世界線の話であることを考慮するとタカソラが苦しい思いをするのはうんめーなわけでそういうところも考えると苦しさマシマシになって最高になれます。

気になったら読んでくださいお願いします。

入間人間『エンドブルー』

入間人間の短編集。中身あんまり覚えてないけど『少女妄想中。』じゃんねと思ったのを覚えている。

『クロクロクロック』読んでないので読みたい。

アステリズムに花束を

SF百合アンソロジーです。こういうのもSFなのかな〜と思ったりした。『彼岸花』がおもしろかった覚えがある。

武田綾乃『青い春を数えて』

武田綾乃の短編集。高校生ならではの苦い思いであったり甘い思いが詰まっていて爽やか。私のイマジナリー高校生に対するイメージに基づいた感想ですが、、、

宇佐楢春『忘れえぬ魔女の物語』

同じ一日が何度か訪れて、その中の最後の1日が採用される。普通の人間は採用された1日だけを知覚できるが主人公だけは採用されなかった1日についても全て記憶している、みたいな設定。自分の能力のせいで周りとうまくやって行けない中で、明るく接してくれる同級生と出会ってあれこれする。うまく説明できてるかわからん。

結構重いお話という印象が残っている。大切な人のために何度も同じ一日を繰り返すのはシュタインズゲートっぽさがある。一日のやり直しのトリガーが自殺で、それを繰り返すというのが主人公の感情の大きさを表現していてそれが重い印象になったのかな?おもしろかったです。

フィリップ・K・ディック著 浅倉久志訳『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

ここから5冊はSFです。

難しかったけど面白かった。SFってすげえ科学技術が出てきてどんぱちやるやつという印象だったけど、どちらかというとなにかしらの装置があってそれと人間はどう向き合うのかみたいなのを考察するジャンルなのかな〜と思ったりした。

この本もアンドロイドがどういう仕組みなのかはどうでもよくて、殺さないと人間とはっきり区別をつけられないアンドロイドに対して人間はどう向き合うのかみたいなお話になってると思う。そこで共感が云々とか出てくるけどばかなのでよくわからん、、、

あと邦訳された本って文章の感じが日本人が書いた小説とは何かが違ってちょっと読みにくいなというのを思った。

伊藤計劃『ハーモニー』

虐殺器官の前に読んじゃった。

大災禍という混乱した時代を経験した人類がその反動で徹底的に社会からも人間そのものからも自然を排除していくお話。

今年読んだ小説の中で一番面白かったと言っても過言ではない。確かにそうだねと思わされる一方で何か違うという違和感のある結末が示唆に富んでいた。これに伊藤計劃がどう答えを出そうとしていたのかとても気になるところではあるけどそれが読めないのは残念。

まだ人間には時間がありそうなのでいろいろ頑張ってほしいです。

伊藤計劃『虐殺器官』

ハーモニーの大節制の前提となった大混乱を描いたお話。

これもおもしろかった。物語の最後はシェパードが長年抱え続けていた誰かが死なないために誰かを殺さなければいけないというトロッコ問題に答えが出て、主人公の苦悩も解消される。クライマックスまでは重い話のように思えるが、最後を読めば明るいというか爽やかな物語に感じないこともない。愛するもののために選択をして、それで世界も1歩動いて良かったと思います!知らんけど。

小川哲『ゲームの王国 上・下』

戦後のカンボジアで時代の波に飲まれながら生きる少年と少女のお話。

常に三人称で描かれているせいか急な展開があってもすんなり次に読み進められる感じがある。

読み始めたときSFって聞いてたんだけど歴史小説始まってびびった。ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく最後にあるのが祈りだったのがエモエモだった。

伊藤計劃『The Indifference Engine』

伊藤計劃の短編集。

『From the Nothing, With Love』おもしろかった。ハーモニーに出てくる意識がない状態というのがあんまりうまく想像できなかったけどこういうことなのかなとなった。

入間人間『もうひとつの命・もうひとりの魔女』

『もうひとつの命』『もうひとりの魔女』で2巻構成。

『もうひとつの命』の方はミステリーっぽい感じだった。前半で張った伏線が後半で次々と回収されていく感じがよかった。

その壮大な前置き?のあとでの『もうひとりの魔女』。1日で全部読むくらいには面白かったけどあんまり覚えてない。あとでもう1回読みたい。

余談だけどこれ読んだあとで『私の初恋相手がキスしてた3』を読んだので地平潮の花の匂いってこれのことかなって思ったりしたけど違った。

入間人間『安達としまむら11』

しまむらのお話がメイン。

11に限らない感想になってしまうが時間が立つごとに何かを失うのは怖いけど、失わないように維持するのは面倒みたいなしまむらの考えがとてもわかる。その面倒臭さ以上に幸せにしてくれる安達との出会いはね、最高だよ。

次が最終巻らしいのでとても楽しみ。でも最終話ではないらしい。よくわからん。

まとめ

小説はこんな感じです。魔女の旅々とか安達としまむらを1巻から読み直していたりするので読んだ小説の数自体は多分40冊くらい。個人的には結構読んだと思います。

今年は入間人間で愛を学んでSFの世界に片足を突っ込んだ感じですね。入間人間は最高だよ。安達としまむらとか何度読んでも味がする。他の本も気が向いたときに読み返したい。

伊藤計劃を人におすすめされて読んでこの人もすごいな〜と思った。読み足りないです。

Twitterで「〇〇読みます」と言っていたがここにない本は忘れているかあんまり好みじゃなかった本です。よろしくお願いします。

終わりに

読んだ本の感想は覚えているうちに書いたほうがいいですね。あと語彙力が残念で感想がしょぼいので鍛えていきたい。漫画編も書こうと思ったかが覚えていなさすぎて書けないし面倒になってきたのでなしです。許してください。

それではよいお年を。

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